僕1人…… この世界に、この広い世界で、僕はただひとり立っている。 ポトリ、とまた水が滴るように僕からボクが生まれてく ねえ、ボクはだれ……? ある時ボクは花火が見たいと言った。 けれど、ボクはそんなものに興味はないと言う。 ボクはキミとは違うんだ。 だけど……確かにキミはボクだった。 ある時、ボクはキミを好きになった。 ボクとは違う、だからキミが好き。 だけど、キミは僕で、ボクも僕だ。 ボクの好きなキミはボクで、キミの好きなボクは僕だった。 ねえ、アナタはだれ?
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